つれづれ道満系

このページは私(はむしん)が実際に目で見、思ったことを正直に書いているページなので、
どんなことが書いてあっても怒らず、笑って許す大人の余裕を持ってご覧ください。


Diary Sep.1 やっぱダイクマの靴ってば・・・ /Diary Sep.2 サンドイッチは辛いよ/Diary Sep.11 台風一過の彩湖を見物に行く/Diary Sep.15 町屋〜鬼子母神 都電ラン/Diary Sep.22 クラップスケートでClap!Clap!/Diary Sep.23 白札ファッション・スケーター/Diary Sep.29 桐生〜川間 道覚えラン


Diary Sep.29 いわゆる姉御のペース 桐生〜川間 道覚えラン


 
タイタンロード、桐生〜葛西1day130kmロングランまであと3週間ばかりとなった。参加予定の皆さんは、今頃色々鍛練に準備にと余念がないことだろう。そんな130km準備の一環として、とにかく道を覚えとかんと辛いだろうということで企画されたのが、今回の桐生〜川間道覚えラン80kmである

 今のところ参加予定者でもなんでもないけれど、なぜだか当日の桐生の宿を予約しているという極めて中途半端且つ卑怯千万な立場を誇る私としては、ここは是非とも参加して、ますます自らの立場を曖昧にしていきたい。つうか、まだまだ自信を持って参加を表明できるほど体力にも技術にも根性にも自信がないんですよ。極めて弱気で
逃げ腰で慎重派なんですよ。わかってくださいよ>ALL。

 さて、マラソンな距離を滑るためには、体力の鍛練以外にも、それなりに装備等に気を使わなくてはならないのは言うまでもない。ていうか、体力がヘボヘボな私だけに、装備面でズルっこして楽をしなければマラソンな距離など乗り切れるわけがないのである。
 まずはいいシューズで楽をするというのは基本中の基本。ほぼLongRun専用に、フレーム長289mmの軽量シューズ、
Salomon TR Mg Eliteを用意した。4輪ではもう、殆ど最強。でも標準のウィールは82Aと硬めなので、マイクロベアリングはキャンセルし、78Aのソフトウィールを装着する。これはコンフォートと、舗装が荒い路面での振動に対する対策だ。だからといってベアリング面でヘボまってはしょうがないので、NINJAのABEC7(GEL)を奢っちゃう。これで、靴面ではもうやることが無いカンジ。
 それから、装備の軽量化というのはかなり重要。長時間重いリュックなんかしょって滑っていると、肩ヒモが肩に食い込んだり首に擦れたりして非常に痛い。これによって気分がヘボまってしまうのが一番怖いのだ。いかにモチベーションを維持し続けるかが一番大事だもんね、LRは。そんなわけで、バッグは最小限の、ドリンクホルダー代わりのウエストポーチに留めることにする。モチロンそれだけでは荷物の納まりどころが足りないので、ポケットが沢山ついたベストと、さらにポケットが色々ついたズボンを用意する。バッグとあわせた総ポケット数は、実に22個。名付けて
『穴だらけ作戦』。身体まわりに荷物を貼り付けてしまえば、荷物に重心を乱されることも無いはずだ・・・というコンセプトである。ここまでやれば、かなり楽が出来るはず。というわけで、準備は万端。

 地理には詳しくないのだが、出発地点の桐生というのは随分と遠いところらしい。というのは、7時の電車に乗ろうと上野駅で料金表の路線図を見上げたら、桐生という駅は載っていないのである。おいおい、そんな載ってないところから滑るのは
間違ってないか?人として・・・。LRはいつも朝の電車賃を払うときに、やっぱ辞めとけばよかったと後悔するのである。まあテキトーに切符を買って、東北本線のホームに駆け上がる。パンでも買おうとKIOSKに向かうと、向こうからやってきたZAZU姐ェと鉢合わせた。
 「あたしのアンパンも買っといてね〜」
 「アンパンなんて無い無い」
 「え〜、じゃあコレでいい、コレで」
 なんてバタバタやっている間に、電車の出発時刻がやってきた。走り出した車内を見回すと、どうやら他にインラインを担いだ人は乗っていないようだ。
 「そもそも今日は何人来るの?」
 「さあ〜?」
 お互いそこそこ雑な性格をしているので、さっぱり要領を得ないのである。
 ともあれ、座席に座ってパンをパクパク。ZAZU姐ェの今日の得物は相変わらずガチガチのハードブーツ、
RB4.4eだ。最近足首痛に悩まされ、ソフトブーツを物色中だそうである。つうか、そんな足首痛のくせに、なんであんなにバンバン長距離をぶっ飛ばせるんかね?この人は。
 それにつけても桐生は遠いし、便が悪い。小山の乗り換えで時刻表を見れば、桐生に向かう電車は4・50分に1本ってカンジ。1本乗り過ごしたら大変だ。なんて心配が現実のものとなったのが、小山〜桐生の電車の車中である。ZAZU姐ェが実はかなりの偏食である・・・つうか野菜嫌いであり、格闘技も嫌いなのヨなどという話のさなか、
ninoっちと電話連絡がつく。なんでも新聞読んでて小山駅で電車から降りそこねてしまったらしい。んで慌てて小山駅にもどったら、次の桐生行きは桐生10:50着しかないんだそうな。ひとつの乗り越しで、1時間半の遅れ!
 みなさま、くれぐれも小山駅での乗り越しには注意しましょう。
泣くのはあんただよ。

 さて、桐生駅につくと、改札のところで
Rightさんがお出迎え。なんか朝っぱらから何故か若干疲れた顔をしていると思ったら、どうやら若干二日酔い気味らしい。さらに改札を抜け、テクテクと集合場所のセブンイレブン前まで歩いていくと、そこにはハッピ姿のUNOさんの姿があった。声をかけてZAZU姐ェと信号を渡ると、その姿に向かって行く手のUNOさんと背後のRightさんがデジカメを構える。なんだかヒジョーにヘンな図なのでやめてください。
 一応桐生から一緒にスタートを切る面子はこの4人だけらしい。UNOさんの靴は例の
Salomon Screamer TR Racingのフレームという合わせ技5輪。Rightさんの靴はK2 Euro Ascentだったかな?ようわからん。注目はそれより、それに付けられているウィールだ。ヘボヘボにちびていて、コアまであと僅かの状態。おいおい、そりゃあ無いだろう。それじゃあ冒頭に書いた400字あまりにも及ぶ私の準備万端はなんなのさ。
 
「あんたナメてるね?」
 と、ZAZU姐ェの睨み。Rightさんはひたすら笑って誤魔化す。が、姉御の『ちぎって思い知らせる』の言葉の通り、このあとRightさんは身をもって、『後悔』の二文字を味わう羽目に陥ってしまうのだった。以下次号(嘘)

 なにはともあれ、一行は10時ちょい前にセブンイレブン前を出発した。
 駅から渡良瀬川まではさほど遠くないが、歩道の状態は褒められたものじゃない。んが、『朝5時なら車道バンバン行っちゃうからヘーキ』つうことで納得。んで、さっそく土手を走るサイクリングロードに入る。路面はそこそこだが、道幅はかなり狭めな方。前走者を抜くのにはかなり気を使わないと駄目だろう。また、意外に河原を歩いているおじいちゃん・おばあちゃんの姿が多い。話によると、朝などはヘッドライトの光の中に、
いきなりぬっと姿を現してくるので注意が必要だそうだ。ほとんどロッキー山脈の国道における野生動物のノリに近いが、人間注意の看板は出ていないので気をつけよう。
 とにもかくにも、スケーティング自体はいたって順調。つうか、この装備で出鼻から音をあげていたらバチが当たるだろう。NINJA ABEC7の威力はやはり絶大で、漕いでいる時はともかく、下り坂や惰性で滑っている時などは、見る間に前を走るZAZU姐ェの姿が近づいてくる。『やっぱNINJAは回るわ』と、一人にんまり。また、ロングフレームの安定性もバッチリで、かっ飛ばしてみても私のレベルのスピードでは破綻が出ることはない。78Aの効果も想像以上だ。なにより、石を踏んだときにはね上げる勢いが、姉御の82Aとはハッキリ違うのが見てわかる。その分、姿勢が乱れることも少ないのだ。

おらおらどけどけ!苦笑いのRightさん
         つっぱしる姉御                        まいったな〜も〜

 隊列は自然にZAZU姐ェ>私>UNOさん>Rightさんの順。ZAZU姐ェは毎度のペースで巡航する。これ以上のペースは出さないし、これ以下のペースで滑ることは出来ないのだ。まあ
大食い対決に於ての皇帝岸みたいなもんである。私は私でその後ろにくっつけてスリップストリームを試みるが、無風で20km/h以下のペースでは、さして効果を実感できないカンジ。UNOさんは狭い道でのスケーティングに四苦八苦している様子で、しかも初めての姉御ペースに若干面食らっている模様(まあ最初はそ〜だよな)。Rightさんはやっぱチビたウィールでは追走が厳しいらしく、徐々に遅れ始める。それでも1時間後には、一行はなんとか足利市のあたりまでやってきた。突然ZAZU姐ェの右足からゴリッつう音が響いたのは・・・ちょうどそんな頃のことだ。
 「ぎゃ〜っ、なんか引っ掛かった!回らない回らない!!!」
 なんて叫びつつ、ZAZU姐ェは滑りながらに、シューズをガシガシと地面に叩きつける。すると一瞬回復するものの。すぐまたゴリゴリとひっかかる。仕方がないやということで、近場の公園で休憩しつつ、ウィールを外して調べてみることにした。原因はすぐに判明。4番ウィールの裏に、なんと1.5センチ大もある石が、しっかりと引っ掛かっていたのだ。ウィールには溝が出来て、すっかりダブルタイヤ状態になってしまっている。
 「こりゃ小貝川で拾ってきたかな」
 と、姉御。頼むから
ちゃんと整備をしてください(涙)。
 さて、ここで再び、乗り過ごしninoっちから連絡が入る。ようやく桐生を出発して、現在3キロぐらい来たところだとのこと。多分10キロ以上の差がついている。『まあ会えるのは川間だろうな』と、みんなの見解は冷たかった。まあでもジッサイ、1時間差はキツイよな。

やれやれどっこいしょ
姉御のウィール
          休憩だよ〜♪                         ダブルタイヤ状態

 そんなこんなの小休憩の後は、藤岡を目指してスタートだ。ペースは相変わらずの、いわゆる姉御のペース。館林では早くもみんなのドリンク類が底をつき始めたので、脇道にそれて、地元の食料品屋さんへと立ち寄ることにする。どうやら2daysの時も利用したお店らしく、店のオバチャンが『最近あんたらみたいな人が増えてるんだよねえ』なんて、間違った認識をしていた。いやいや、
こういう人達は滅多にいません。この前お邪魔したのも私達ですよと、ZAZU姐ェが堅気の人相手には丁寧に教えて差し上げるのだった。
 飲料補給した後もぐいぐい進む。途中ZAZU姐ェが道端のなんでもない小さな橋を指さして、『あれがマジソンウンの橋だよ』などと言う。なんじゃそれはと思ったが、どうやらそれは聞き間違いで、姉御は『
majiさんウンコの橋だよ』と言ったらしい。どうにも我慢できなくなったmajiさんが、いきなり橋のたもとに駆け込んで野○○をしてしまったんで有名になった(?)橋なんだそうな。・・・・やれやれ。
 その後も脇から飛びだしてきた小ヘビを蹴散らし、着陸しようとするグライダーを追いかけようとしたりして、姉御は進む進む。『藤岡まであと4・5キロってトコだね』なんて言いながら休憩した頃には、後ろのUNOさんやRightさんとは随分と差がついてしまっていた。つうか、あと4・5キロとい
うのはZAZU姐ェの間違いで、実は概ね藤岡に着いてしまっていたのである。小さな公園で小休止すると、RightさんとUNOさんはさすがにどっかと腰を下ろす。特にRightさんのウィールは、ヘボまった状態で必死こいて漕いでついてきたものだから、ますますヘボまった状態になってしまっている。もはやコアが路面にこすりつけられて削れだしている状態。ここが半ばぐらいなだけに、この先チト心配である。
 ここで再び後発のninoっちと連絡。すると、『今、グライダーの滑走路の辺り』だという。それってもうすぐそこじゃん。なんて驚いている間に、いくらもしないうちにninoっちはみんなの休んでいる公園に姿を現した。
凄ェぜ。靴は相変わらずのRBAero'93だし、もう殆ど体力だけで追いついてきたってカンジ。さすがにふくらはぎのあたりはパッツンパッツンになっていたようだが、みんなの予想を圧倒的に覆したのはたいしたもんである。というわけで、ここに来てようやく全員集合と相成った。

 ではここらで小休止を兼ねて腹ごしらえとしといたほうが良いだろうということで、またちょっと道を外れて、うどん屋さん『田舎屋』へと向かう。ここはうどんが食べ放題のお店で、3種類の麺を選んでパクつくことが出来る。お店の人達もとっても親切だ。それにしてもLRの途中でのんびりお昼ご飯というのは初めてだ。なんか疲れがリセットされるようで、いい感じ。
 そういえば1dayでは
よしみさんが4時出発13時間コースというのを画策しているようだが、出だしはそれで出発し、途中離脱して田舎屋でお昼を食べ、その後5時出発12時間コースに乗り換えるのもアリだな・・・なんて軟弱な企みをしてしまわずにはいられない私であった。

ふいー、休んだあ吠える姉御
        うどんの田舎屋                         まだまだいけるよん

 さあ、胃袋にうどんをチャージしたら再出発だ。暫く滑って駐車場を抜けると、突然目の前に大きな湖が広がった。渡良瀬浄水池である。
すーGさんのBBSあたりを見てるとたまに出てくる、渡良瀬カップなんかが開かれる場所だ。私ゃてっきり中部か関西の方にでもあるのかと思っていたが、なんとこんなに近くにあったとは・・・・。湖の横には舗装の良い広めの道路が続いて、雰囲気は殆ど彩湖に近いものがある。排水にも気をつかわれているようで、穴ぼこ等も見当たらない。滑りやすさは彩湖以上かもしれないね。UNOさんもここではさすがに滑りやすそう。でもRightさんはますますウィールがヘボまっている様子で、ぐんぐん後ろに離れていく。
 浄水池を出てもうちょっと走ると古河の利根川合流で、そのチト先が栗橋になる。ここら辺は距離標識が出ているのでちょっとスピード計測をしてみた。その結果、恐らく姉御のペースとは、概ね19〜18km/hぐらいであることが判明。UNOさんが『1dayってこれが普通のペースなんですか〜?』なんて、チト泣きを入れていたが、まあ10時間組だとこんなもんでしょ。12時間組はペースメーカー次第だよな〜。まあ慣れればなんとかなります。多分。

がんばるのだ
    
    もうすぐ利根川♪

 合流あたりでは、左手に古河のスポーツセンターが見えてきた。ここは2daysでの宿泊場所である。色々施設があるらしいが、中でもプールがあるという話は聞き捨てならなかった。来年もし2daysに参加することがあったら、水着持参は必須事項でしょう。LR中にプールを楽しめるなんてたまらんですな。
 ここらで判ったのが、服装の空気抵抗もけっこう馬鹿にならないので注意が必要だということ。はじめベストのジッパーを閉めずに走っていたのだが、無風だというのにかなりの向かい風を感じてしまうからへんだなーと思っていたら、なんのことはない、ベストが風をはらんでエアブレーキのかわりをしていたのだ。姉御に指摘されてジッパーを閉めると、ものすげー楽でやんの。恐らくUNOさんのハッピあたりも、かなりの空気抵抗になっていたに違いない。目立つのと空気抵抗削減の両立は大変だが、ベストはやはり
全身タイツなのだろうか?
 なんかかんかと滑っている間に、栗橋まではあっという間に到着してしまった。といっても、いろいろ寄り道やらも祟って、時間は3時40分ぐらいである。ninoっちと一緒に道端に止まって待っていると、かなり遅れてUNOさんが到着。んでさらに遅れて、いつの間にかRightさんのサポートにまわっていたZAZU姐ェが、Rightさんと一緒にやってきた。どうやら手前の下りでRightさんのウィールはとうとうネをあげてしまったようで、スピードがガクリと落ちているのがわかる。UNOさんも初めての姉御ペースに若干マイってしまっているし、ninoっちも追走の無理が祟ってちとガタが来ているようだし、ZAZU姐ェはZAZU姐で例の足首痛が出てきているようだし、時間も時間だしで、みんなで相談して今日はここまでで打ち切ることにした。まあちょっと残念ではあるが、練習走で無理をしたってしょうがないもんね〜。

 つうわけで栗橋駅へ。とりあえず打ち上げをしよう!ってことで、駅前でZAZU姐ェがナンパした
ハクい女子高生(どうやらZAZU姐ェと私の女の好みは一致しているらしい事が判明>ま、どうでもいいんスけどね)から教えてもらったマクドナルドに向かう。やっぱ反省会は大事でしょ。一応議題に上がった反省点としては、

1.小山駅で乗り過ごさないこと。

1.ウィールは充分あまりがあるものをつかいましょう。
1.姉御はとっととソフトブーツをGETしましょう。

1.UNOさんは道満周回より実戦練習。
1.い〜からさっさと参加表明しろよ>俺

 つうトコすかね。まあ60km弱ならそこそこ心地よく滑れることは確認できたので、わたくし的には収穫大っつうか、あとは防寒対策と夜間照明だけだよな。そこらへんの有効な対策・・・ちゅうかナイスアイデアが思いついたら、おっつけ参加表明ってことで・・・・・・
ダメですかぁ?(弱腰)




Diary Sep.23 白札ファッション・スケーター


 朝起きたらももも〜んと頭が重いのである。つうか、ズッキンズッキン鈍痛がする。どうやら急な夜の冷え込みで、風邪をひいてしまったようだ。いつも布団をけっ飛ばして腹を出して寝る(妻談)のがマズかった。頭の重さと痛み以外さして問題はないので、朝のジョギングなんかもついついやっちゃったりしたのがさらにいけない。とうとうお昼から少々寝込む羽目に陥ってしまった。
 でも、4時までには道満に行かなければならない。
ヒロリンさんにこの前買っておいた子供用スケート(ROCES HONOLULU)を手渡す約束になっているのだ。多少具合が良くなった頃合いを見計らい、おでこに冷えピタシートを貼ってクルマを走らせた。かなりかっちょ悪いのだが、背に腹は代えられない。今日ばかりはファッション・スケーターはお休みだな。

 北駐車場から、おニューのウィールでロッカリングをやってみた
K2 Velocityを履いて堤防の坂を駆け上がると、眼下は見渡すかぎりの人・人・人だった。つ〜か、坂の上からして人でごった返している。いつもは北駐のトイレ前で練習しているボーダーのカリフラワーの人達も、今日は何故か坂上で練習をかましていた・・・というより、パフォーマンスを披露している。これだけの混雑を見るのは初めてだ。スポーツの秋本番だね〜などと思いつつ、ロッカリングしたからウィール2個分しかブレーキの効かない(私はTストップばっかり使う人です)K2ベロで、そろそろとカマキリ広場の坂を下っていく。はっきり言って、かなり危険。子供はとびだしてくるし、荷物抱えてヨロヨロしている人も多い。ストップに相当自信のある人じゃないと、とても安心して降りてはいけないだろう。スケーターも多いし、事故が怖いね。
 東屋まで行くと、ヒロリンさんファミリーが待っていてくれた。もう4時間近である。とりあえず持参したシューズを渡してミッション終了。ヒロリンさんはお礼にとジョギングシューズとサングラスを持ってきてくれた。そんなに気をつかわなくていいんだけどな〜。と、実際人にあまり気をつかうことをしない私はひたすら恐縮してしまうのであった。ジョギングシューズはサイズがあわなかったので遠慮したが、サングラスは好きなのでいただくことにした。なんか儲かってしまった。普段Yahoo!オークションでは儲けるためはにどんな外道な取引も厭わない私だが、知り合いから儲かってしまうとなんか悪いような気がするな〜。
 さて、ここで帰ってしまえばなんの問題もなかったのだ。そもそもファッションスケーターはいっぱいいっぱいの状態になるとかっちょ悪くなってしまうので、普段からある程度あらゆる事に余裕を持って行動するのが鉄則である。但しこの日は私の中でファッション・スケーターはお休みになってしまっていたので、まあちょっとしんどいけどパイロンぐらいはかまして行くか・・・なんて考えてしまったのがいけない。しかも人間体調が悪いほど、
気持ちがアグレッシヴになってしまう事があるが、まさにこの時がそれだった。
 遊びに来ていた
igetaさんや駒沢のMakiさんがくねくねとパイロンを駆け抜けていくのを見て、やはり漢なら漢字技のひとつやふたつぐらい出来なくてはいかんよな!などというヘンなテンションが顔をもたげてしまった。とりあえず飛燕か不知火だろうということで、川崎のダンナべるさんを呼び寄せ、見本を所望する。が、この二人こちらがどういう動きかを見たくて頼んでいるのにちっともゆっくりやってくれねェ!そんなにスルスル素早くやられたら目が追いついていかないんだよ!判ってくれよ!と懇願するも、どうやら飛燕や不知火をゆっくりやるのは意外と難しいことらしい。見かねたigetaさんからもちとアドバイスをもらい、こりゃあまず不知火だな。技術的にこっちじゃないと無理だな。ということを確信し。ごりごりと不知火の練習に入った。

 その横でシコシコとヘンな事をやっていたのが一人。
UNOさんだった。最近よく会うな〜。今さら紹介するまでもなく工作好きの彼は、今日は何を思ったか、Salomon ScreamerのシューズにTR Racingの5輪フレームを付けたもの(これはもともと)の1番、3番、5番に無理やりRBOUTBACK用のウィールを捩じ込み、奇妙なレーシングっぽいオフロード3輪を作り上げて遊んでいた。そういや道満周回タイムトライアルの3輪部門トップを狙っている彼だ。まさかこのシューズでタイムアタックを狙っているのか・・・と思いきや、出来上がったシューズを履いたUNOさんは、多少ぬかるみ気味の、隣の野球グラウンドへと侵入を開始した。野球をやっている人がいないのをいいことに、どこまでもぺったんぺったんとグラウンドを奥へ奥へと歩いて(注:滑ってません)いく。ちょっと待て?そんなことの為にそれを作ったのか?OUTBACK持ってるんだから、そんな所を歩きたいならOUTBACKで歩けばいいんぢゃないのか?だがUNOさんは『このフレームは100mmまで入るんですよ。そうすれば5輪並になるかも』などと嬉しそうに言い、今度はロード用の大径ウィールの発注をかけているらしい。そっちの方では、それこそタイムアタックで3輪最速を狙うつもりなのだろう・・・・けど、なんか間違った方向に行ってないか、ソレ?

 さて、どこかへ行ってしまいそうなUNOさんはさて置き、道満は最近スポーツオーソリティのパイプチェアが大流行している。背もたれが頭までありーの、肘掛けがつきーの、ドリンクホルダーまでついてたったの1980円。それが
りょおさんにより共同購入の1600円で持ち込まれ、東屋付近はすっかりリゾーティーな雰囲気に包まれてしまった。風邪っぴきの重い頭でこいつに腰掛けると、なんだかナイロン生地に吸い込まれそうになるほど気持ちがいい。まさに魔性のイスである(ちなみに私も速攻で購入した)。だが、気持ちはいいけどウィール履いたいい大人がぐて〜っとしている姿は決して見目の良いものではないのだよ、みんな。
 ふと気がつくと、そんな魔性のイスのひとつに、いつの間に現れたのか
はまちゃんが座っている。私の冷えピタシートを見て第一声が、
 
「何ソレ?おフダかなんか?」
 う〜ん、今日の俺はファッション・スケーターではないのだな・・・と改めて認識させる強烈な一撃。はむしんは600ポイントのダメージを受け、風邪がさらに悪化した。
 というのは冗談として、どうやら今日は管理橋の方でスキートレーニングのスケーターが怪我をして救急車で運ばれたという出来事があり、はまちゃんは病院についていっていたらしい。混みあっていたので人を避けて・・・ということらしいが、この混雑では管理橋でのスキトレは若干無理があったのかもしれない。航空公園の坂道が滑走禁止になったこともあり、そちらから流れてきたスケーターも多いらしい。今後はある程度コミュニケーションを取り合って、お互い安全に気を配るようにしなければいかんのかな〜などと、珍しく真面目に考えてしまったりした私だった。せっかくインラインに最適かつ寛容な公園なんだから、この状況はみんなで大切にしていきたいものだよね。
(訂正:後にはまちゃんの話で、この事故はスキトレの人ではなく、単なる初心者の人がバックストレートから戻って来ようとしたときにやっちゃったことが判明。無理なスキトレ・・・ではありませんでした)
 ちなみにこの日、
くまさんは仕事場からよりによってCRで現れました。どこからか忘れちゃったけど、みんながびっくりしてたんで、けっこう遠くから滑ってきたはずです。む〜、最近根性入ってきたようだな。
『ジョ〜、俺と一緒に1day130kmに出てみねえか?』(最近のマイブーム)

 アレコレありながらもしこしこと
290さんあたりとパイロン練習を続けていると、日の暮れる頃にはとうとうパイロンがブレて見えるようになってきた。腰からも妙なタイミングで力が抜ける。思わず色気のある声(ダンナ談)が口から漏れてしまう。なんかズキズキ頭も痛いし寒けもするし、ひょっとして肉体の限界がきている?つうか、やっぱ風邪っぴきでスケートするのって無謀ですか?
 まあ時間も時間だしと、ようやく帰路につくことにした。でも、なんかスケートを漕ぐ足がずいぶん重たい。チト吐き気もする。こりゃいかん。ヘボヘボだ。ダンナとべるさんが『また明日〜!』なんて声をかけてきたけど、ん〜・・・・






無理かも(涙)



Diary Sep.22 クラップスケートでClap!Clap!


 季節の変わり目というのはこういうのを言うのだろう。昨日よりめっきり気温が落ち込んだのが肌でわかる。つうか・・・
寒いんだよマミィ!などと思いつつも、スポーツには適した季節になってきたなあとニコニコしながら、土曜日の昼休みはいつもの東屋に向かうのだった。
 基本的に本日の目的は
川崎のダンナから共同購入のウィールを受け取ることであり、会社の昼休みを抜け出てきてるんだから、そんだけで帰っちゃうんだよ〜ん♪みたいな勢いしかあるわけが無いのだが、みると東屋の地べたには何やら楽しそうな物が放置されているではないか。それはなんとクラップスケートだった。
 知らない人もいるから説明せねばならないが、クラップスケートというのはフレームとシューズが接合(つうか連結)されているのはつま先の方だけで、かかとは遊離するようになっているというスケート靴だ。かかと部分は普段はスプリングによってフレームとシューズが押し付けあった状態になっているが、蹴り足をぐんぐん踏み込んでいくとかかととフレームが遊離し、かかとが届かないところまでウィールをプッシュすることができる(さらに蹴り終わった後は再びスプリングでフレームがかかとに引き戻され、Clap!と音をたてるからクラップシューズというんだろうな、多分)という、なんだかとっても楽しそうなスケートだ。なんというか、
ドクター中松シューズによく似た楽しさがある・・・なんて間違ってもコメントしてはならない。際物っぽくはあるものの、最先端の技術を使ったシューズ(すーGさん談)なのだ。それにしたってギミック好きの私にはたまらないものがある。どーせ5輪を買うならこういうのがいーなー。まともな5輪買って、今の5輪ジャーとガチンコで勝負するほど練習に打ち込めるパッションなんてあるわきゃないしねー。
 どうやらこのシューズ、すーGさんが誰かから借り出してきたものらしい。周囲を見回すと、どうもすーGさんは周回に行っているらしく
姿が見えなかった。ふっふっふっ、履くよな、この状況では。すっかり頭上に2本の角を生やした私は、コソコソとクラップスケートに歩み寄り、周囲の人にサイズを確認し、ざっくと足を通してしまった。んー、サイズぴったりでいい感じ。レーシングシューズというのも初めて履いたが、思ったほどぐらぐらするもんでもないんだな・・・なんてその場で足踏みをしていたら、すぐにすーGさんが周回から戻ってきてしまった。今さら『履いていい〜?』なんて聞けないので、
 「滑っていい〜?」
 と聞くとOKサインが。というわけで、公認の上で試乗。
 普通に滑っている分にまったく普通のシューズで、クラップさせるためにはかなり意識してかかとを捩じ込んで蹴り出していかなくてはならない。でも慣れるとカッパンカッパン音をさせながら滑ることが出来た。が・・・、これによって普通のより長い時間踏めているかとか、スピードが出やすいかとかいうのは全く不明。普段レーシングシューズ履いてないんだから判らなくて当然。でもひょっとして、慣れればかかとを浮かした状態での高速ターンが可能なのでは・・・なんて思ったが、すーGさんの
『借り物だからくれぐれもコケないように』というお達しがあったため、考えるだけに留めておいた。

 さて、本来の目的であるウィールの受け渡しも忘れてはいけない。ダンナに頼んだ私のウィールは、安いものばかりで32個。お値段はしめて7900円(送料&税金込み)と格安だ。ダンナがリュックから取り出した私のウィールは、
はじめ人間ギャートルズのお金のように、ビニール紐で32個通してつなげられていた。思わず「ウンダバ!」とか古代言葉が出そうなノリである。それにつけてもメラ安だよな。ちなみに来週の桐生〜川間道おぼえRUNにダンナとちえ蔵さんを誘ったところ、130kmに出ないことにしたから行かないという。そ〜いう変節は良くないぞ。ガチンコな道満肉体派としては、ガンガンLRにも出ていかなくてはダメだぜ。

 本来なら今日はここでひきあげなのだが、
masaさんが『ZAZUがさっき山田うどんから電話よこしたから30分ぐらいで来るよ』というので、姉御の到着を待つことにした。いつもZAZU姐ェが道満に来るときは留守にしているので、たまには出迎えをせんとね。その間に最近噂の阿木人さんとご挨拶。つうか、『ど〜も、はむしんです』って言ったら『知ってます』と言われてしまった。いつもひょろひょろやってきては、その場にいる人も確かめずに喋り放題喋って帰っていくからこういう事態になってしまうのだな。というわけで、私に会ったのにこの日記に書かれていないとか、なんか名前を呼んでくれないとか思ったアナタ。ひょっとしたら私はあなたの顔や名前を覚えてないかもしれません。2回以上会ってるのに何も書かれていなかったら危険度大です。遠慮なく糾弾してください。

 ほどなくして、ZAZU姐ェ&
くにさん到着。HYPNOer(なんだそりゃ)の大御所、よしみさんも到着。2001モデルのHYPNOも廉価モデルはフレーム削らないと76mm以上は入らんのよ・・・と聞いて大ショック。せめて77.5mmは標準でイケルと思っていたのに。やっぱカッターナイフでゲシゲシやらないとダメなのね。でもアルミコンポジットの2001モデルはカッターナイフで削れるのかしらん?ZAZU姐ェやmasaさん達に『小貝川来ないとはど〜いう事だ!?』などと脅されつつも、戦うビジネス・スケーターの私は午後のお仕事のために、いそいそと東屋を後にするのでした。



Diary Sep.15 泥より団子、でも祟りは怖い 町屋〜鬼子母神 都電ラン


 すべからく物事には調和というかバランスが大切なのであり。夏の暑さが無ければアイスの美味さは半減し、冬の寒さが無ければこたつでまどろむ心地よさは味わえない。というわけで、存分に腹が減らなければ食べ物の美味さは半減し、存分にカロリーを消費しなければとろける甘味を後顧の憂い無く存分に味わい尽くすことが出来なくなってしまう。ぶっちゃけていうなら、
甘いものをバンバン喰いたかったら、滑りまくるしかないんだぜベィベェ〜♪ということだ。そんなわけで企画されたのかどうだかは知らないが、まゆねこさんあきこさんあたりが都電ランというのをやるらしい。幸い仕事のキャンセルで時間が空いたし、アンコを喰いにいくでしょう!と、参加を表明したりしちゃったのであった。
 それでも『起きれたら行きます』なんて、もはや定番となりつつある腰の引けた参加表明をするところが我ながら情けない。んで案の定寝坊するんだから、さらに情けないねェ、ホント・・・。

 慌てて都電荒川線の大塚駅までぶっ飛ばし、8:40分発の電車に乗る。集合時間は9時だ。『まあ20分もありゃあ着くかな。えーと、集合場所の町屋駅まで何駅あるんだろう?』と、停車駅の掲示板を見ると
・・・げ、18駅もある!!なんじゃその駅の数は?埼京線なら新宿から大宮の先ぐらいまで行ってしまうぞ。などと一瞬焦ったが、なんのことはない、都電はトコトコと、1分強間隔で駅を消化していく。この分なら20分は無理としても、5分ぐらいの遅れで町屋まで到達することができそうだ。
 ちなみに都電に乗ったのは恐らく10年ぶりぐらいだが、いまだにチンチン♪って鐘を鳴らして出発するんだね。若い人は知らないだろうけど、昔は都電のことをチンチン電車と言ったんだよ。
 さて、それでも時間が気にかかるんで、車内の時計や表示板とニラメッコしていたら、いつの間にか左斜め後方の座席にスケートを持った女の人が座っていた。「ありゃどうも、町屋からのヤツに参加するんですか?」なんて会釈してみたが、なんか反応がギクシャクしている。そのうち向こうから近づいてきた。
 「あの〜、ワタシ誰だかわかりません?冷たいな〜」

 なんて言ってくるので改めてまじまじと顔を見てみるが、なんか見たような見ないような顔で思い出せない。つうか、目とか眉の辺りとかは見覚えがあるんだよな〜・・・・と、しばらく考えたら合点がいった。
 「髪形変えたでしょ?」
 なんとそれはまゆねこさんだったのである。前に会った花火RUNの時もHPの写真でも後ろに髪を結んでいたのに、今目の前にいるまゆねこさんはショートにして髪を下ろしている。いや、1回しかあったことないのに、そんなにサクっとイメージ変わられちゃわかりませんって。つうか、告知した人が遅刻しちゃダメでしょ♪

 さて、5分遅れで町屋に到着すると、そこには10人ばかりの人が集合していた。見知ったところではあきこさんに
iwaさんハシモトさんたくまさんイワツキさん。あと道満からりょおさんもちゃっかりやってきている。
 あきこさんがはむしんさんは2Days130kmの方に参加するんじゃなかったの?なんて聞いてきたが、あっちは今日は恐らくぬかるんだ中での強行軍だ。やっぱ
ベアリングさびさびはイヤだし、一応ひ弱な都会派だし、ファッションスケーターとしては泥より団子でしょ
 余談ながら、ちっと前に行われた
この都電ランの試走では、参加者の半数のウィールが脱落するという、ほぼ信じがたいような事が起きたそうな。舗装が悪いのかというと、そうでもないらしい。そういや今回のルート近くにはお岩さんの墓を始めとしたいわくあり気なスポットが多い。中途に雑司が谷墓地や、昔東京プリズンがあった場所で今も怪談噺の絶えることないサンシャインシティのそばも通る。ゴールも自分の子供を喰っちゃった鬼子母神さまだ。ひょっとしたらこりゃなんかの祟りか?くれぐれも、レンチを持った白い腕の幽霊には気をつけよう(笑)ということで、みんなで集合写真を撮ったら、さっそく出発と相成った。
集合写真

 都電の線路脇を通る道路の歩道を軽快にとばす。こりゃとろとろ走る都電なんかよりずっと速いぞ・・・なんて思っていたら、車道の方をiwaさんとハシモトさんがさらに速いスピードで追い抜いていく。LongRunの時もそうだが、カメラマンは常に軽快なのだ。人の倍は体力がなけりゃあやっていけない。あっという間に熊の前、宮の前あたりを通り過ぎ、西尾久あたりまでくると、踏み切りの向こうに何やらの〜っと大きな人影が、インラインを履いて立っていた。
カワハラさんだ。集合時間に間に合いそうもないので、都電沿線を遡りながら待ち伏せしていたらしい。なるほどそれはそれで正解。


 最初の休憩地点は荒川遊園駅前の公園だ。ここらへんにまで来ると、あることに気がついた。
とっても暑いということだ。前の日には雨でも降るかと心配していたぐらいなのに、なんだか気がつくとしっかり日が照りつけている。湿度はそこそこ高いし、止まると汗がわいてくる。イカン。年寄りは色々こまめに補給せねば、身体に備蓄がないのぢゃ。
 「アンコが喰いたい、あと冷たいお茶・・・」
 と、思わず呟くと、聞きつけたあきこさんが
 「もうちょっともうちょっと」
と、手をぱたぱたさせた。

 敬老の日なので国旗をつけた都電がいっぱいとまっている都電荒川車庫を通りすぎると、程なく菓匠『明美』に到着した。開店時間直前に店の前に着いた我々は、おじさんが店のシャッターをろくすっぽ空けぬうちにスケート履いたまま店内に乱入。なんて奴等だ。おまけにクーラーの下に陣取って、「あ〜いい」なんて言っている。だが店のおばさんは下見スケーターズのことを覚えていて、快くこの乱入軍団を迎えてくだすった。ここの名物は都電最中だ。都電のパッケージの箱を開けると、都電型に型抜きされた最中が顔を出す。アンコの中には餅が入っていて、噛むとむにゅ〜っと伸びる。乾いた口で食べると最中のコロモがぺたぺたと口の中にくっつくのを、冷たいお茶でくいくい流し込んだ。うむ。美味である。もごもごやりながら駒沢から来たひらひらさんなんかとご挨拶していると、りょおさんが何も食しないでぼ〜っと突っ立っているのを見つけた。
 「まだおなか空いてきて無いんですよね〜」
なんて言っているが、こういう企画の時にはがっちり朝飯を食べてきちゃあ
駄目でしょう。腹が減らなくては戦はできません。

 さて、甘味補給も完了したところで、再び滑走再開。路地裏みたいな細道もルートに入っていて、次々通り過ぎるスケーターに驚いて固まっている子供たちはいるし、すれ違ったおばあさんから「あたしも始めて見ようかしら?」なんて声が漏れ聞こえてくるのが面白い。尾久から王子までは下り気味の道を一気に抜けて、飛鳥山に向かって、今度は長い坂道を駆け登る。新庚申塚のあたりにくるころには、みんなまたすっかりヘボヘボ状態に逆戻りしていた。だって暑いんだもん。白山通り沿いにそびえ立つ健康ランドの
お風呂の看板が眩しいぜ。
 それでもなんとか我々は巣鴨へと辿り着いた。お目当てはとげぬき地蔵と塩大福である。しばし都電の線路に別れを告げて地蔵通り商店街に入ると、瞬く間に人の通行量が増えてきた。つうか、お年寄りの通行量が増えてきた。つうか、
おばーちゃんの人口密度が圧倒的に高まっていく。なんつーかとげぬき地蔵の境内になんか入ると、もう凄ェよ。露店までおばーちゃナイズされていて、数珠やら干しマムシやら干しスッポンやらお経やらお守りやらのお店がわらわらと並んでいる。ここの地蔵様は自分のからだが悪い部分と同じところを洗ってやると、痛いのがとれるとかゆ〜御利益がば〜ちゃん達の間で人気を呼んでおり。お地蔵様の前には綱が張られて行列状態だ。多分お地蔵様に辿り着くのに1〜2時間はかかるはずだが、ニコニコしながら並んでいる。この暑いのに、皆さんどうみても我々より元気だった。
 最弱に弱まっていた私はかき氷の露店を見つけると、思わずイチゴでヨロシク!と、0.2秒間で即決注文を入れていた。大きい透明の氷をガリガリ回す、昔ながらのかき氷機だ。甘甘のシロップはともかく、氷はふうわりして美味いぜ。つうか、やっぱり日本人として、暑いときには氷を喰わなくちゃ駄目でしょう。気がつくともう一人、
ヒラカワさんも氷を食っている。おかげで、一人だけ喰うなよ・・・って、白い目で見られないで済んだ。
 地蔵からもうちょっとJRの方に近づくと、有名な塩大福のお店がある。地元ティなわたしは、ここの塩大福は良く存じ上げていたが、さすがにイチゴのかき氷と連チャンは辛かったのでパス。くいたきゃいつでもこれるしね〜。なんつうか、巣鴨を訪れた人は黙って喰いましょう。変に甘甘なだけの大福とは一線を画し、それでいてもっさりとしたボケた味でもなくてストンと喰えます。みたらしもよいです。ちなみにりょおさんはここでも何も食べませんでした。駄目ですね。

 ちなみにこのからちょっと離れたところで、タッチおじさんの大きなエア人形をふわふわさせながら、富士通の人達が一生懸命インターネットの体験フェアをやっていました。でもさすがにやっている場所を
間違えているようで、巣鴨のおばーちゃん達は見向きもしてくれません。フェア絶不調です。ハッピを着た富士通の人達も、この根本的な間違いにはさすがに気がついていたようで、営業スマイルの裏で、誰もがこっそり難しい顔をしたりしていました。社会人ってとても大変ですね。

 さて、そんな悲哀を秘めたタッチおじさんエア人形と握手をしつつ、我々は次なる休憩地点である大塚駅手前の公園へと出発。あきこさんが途中にある
小さなお店を指さして、水分補給はこちらでね・・・なんて言ってるのを半分無視して通り過ぎたところ、言われた通りにお店で買い物をした連中は、ちょっと遅れつつも口々に何かをくわえながら滑ってくるじゃないの。
 「なにソレ?」
 「アイス〜」
 くわっ、シマッタ!!あの店にそんなものが隠されていたとは!
 すかさずダッシュで逆戻り。お店の中に足を踏み入れると。おばあちゃんがのっそりと顔を出す。
 「おばさんアイスアイス!これはいくら?」
 「あ〜、それは20円だよ〜」
 おばあちゃんがへろへろと答えたその値段は、およそ21世紀っぽくないお値段だ。
 「20円?120円でなしに?」
 「20円だよ。当たるともう一本ね」
 おお、なんたるリーズナブルプライス。喰うっちゅうか吸ってみると、妙に懐かしい駄菓子の甘みが口の中に広がってくる。成分表示をみると、
サッカリンと書いてあった。懐かしいはずだわ。昭和の味だね。さらにもうちょっとよく成分表示を見てみると、どうやらアミノ酸も含まれているらしい。なるほど、ここらへんが21世紀なのだな。
 休憩場所の公園では、
azulさんやヒラカワさんと靴談義、ちゅうか、ヒプノを履いているくせにいまだ一回も滑走中にブレードが脱落したことのないazulさんに、ヒプノっちゅうのは脱落するものなんですよ。コケると痛いんですよ。おまけにシャーシはカッターナイフで削れるんですよマジなんです頼みますよなんとかしてくださいよと、とくとくと説明。ヒラカワさんのFILAは、シャフトが通るところが穴でなく溝であるということをきいて、ちょっと愕然。それって緩んだらウィールが言葉通り脱落しちゃうじゃん。・・・・なんて色々話していると、かみたにさんがやってきて、この地面にいっぱい落ちてる黒いの、ウンコだよねえ・・・なんて、いきなり言い出した。なるほど、よく見れば頭上を覆う木の枝を住み処にした虫達のウンコが足元の地面にまんべんなく散らばっている。気がつかなけりゃ気にせんのに、そないなことゆうたらアカン!

 さて、再び出発だ。大塚駅のガードをくぐり抜け、線路脇の道をSLのある公園脇を抜けて、向原まで駆け上がる。信号待ちをしていると、あきこさんがイヌに吠えられていた。胴が長くて長毛の上品なダックスフンドの様なイヌだ。なんちゅう種類だかは知らない。
 「そのおね〜さんは怖くないんだよ〜」
 と言ってやっても、イヌは一向に警戒を解こうとはしない。やはりイヌにとって
スケーターは敵なのだ。やれやれ、ここは私が出張って、そういう間違った方向性をただしてやらなくてはなるまいよ・・・。と、今度は私がイヌの前へ。
 「ほ〜ら、怖くないんだよ〜」
 優しく手のひらをさし出してやったのに、イヌのヤツは更にもまして警戒を強め、今度は飼い主の後ろに引っ込んで吠えている。やっぱイヌは駄目だよブラザー。
俺はヤツラとはわかりあえない。
 無駄な努力はここまでにして、我々は先を急いだ。造幣局の裏を抜け、サンシャインシティの手前で左にターン。音羽通りを踏み越えると、ゴールは間近だ。振り返ると、民家の間から天を突き刺すようにサンシャイン60がそびえ立っているのが見える。
 「ここが写真撮るのに最適のポイントだよ〜」
 と、あきこさんが言うと。みんなごそごそとデジカメをとりだして撮影準備に入る。
 だが実は、背後はもう雑司が谷墓地だ。
 「幽霊写さないように気をつけてね」
 「えっ、なんでなんで?」
 「いや、もうそこが雑司が谷墓地だから」
 「えっ?どこがどこが?」
 「いや、ほらソコ」
 雑司が谷墓地のある方向を指し示そうと手を伸ばすと、指先に何か
ぽにょっという感触が?うえっ、祟りか?と思ったら、それはカワハラさんの顎だった。おおむね人の顔が無いような高さで指を突きだしたはずなのだが、カワハラさんはおおむねの中には含まれなかったので直撃してしまったのだ。スマンです。
 撮影を終えた一行は、よりによって雑司が谷墓地のセンター通り?へと雪崩れ込む。彼岸も近いのでそれなりに墓参りの人手も多く。突如現れた墓場にはおよそ似付かわしくない集団に、墓参り客のみなさんの視線が突き刺さる(そりゃそうだ)・・・が、気にしたらあかん。わしらは観光で来とんねん!の気合いのもと滑り続けていたら、あきこさんが突如墓場の中へと分け入っていった。恐る恐る後についていくと、そこにはちょっとご立派な墓が・・・
 「ここが夏目漱石の墓ね〜。あっちには竹久夢二の墓もあるよ」
 おいおい、地元ティーで夜中にチャリでここ通ってバイトに通っていた私でさえ、そんな墓の所在やら位置やらは知らんぞ。ひょっとしたらあきこさんは
墓マニアなのか?まあそれはさて置き、道すがらにはかの有名な時代劇スター、大川橋蔵さんのお墓もありました。お墓の好きな人はぜひ訪ねてみてください。探せばもっといろいろあるかもね。

 さあここを過ぎれば後はゴールの鬼子母神まで坂を下るだけ。大鳥神社の脇を抜けたあたりで、ラストスパートをかけるみんなの写真をデジカメにおさめようと、私は一気にトップにおどりでる。バックスケートにスイッチしてカメラを構えると、みんながアワアワしながら私の後方を指さした。
 「はむしんさん後ろ後ろ!クルマ!」
 振り返るとそこにはベンツっぽいクルマが迫っていた!やべーじゃんひかれちゃうじゃんと、慌てて横に身をかわす。ふ〜っ、さすがにここら辺は心霊スポットの多いお土地柄、祟りや呪いには気をつけなければいけないな(注:単に不注意なだけです)。

 そんなこんなしながら、11時50分ちょい前に、我々はようやく鬼子母神に到着した。途中脱落者もウィール脱落者無し。どうやらレンチを持った白い手の幽霊は出没しなかったらしい。やれやれである。でも境内からドラや鐘の音がするので行ってみれば、
2〜30人からの老若男女が鐘を叩きながら踊っているという異様な光景に出くわすし、脇の公園では性悪カラスが子供をいじめて遊んでいる。なんかやっぱ、ちょっと禍々しさを感じずにはいられない私だった。
 けどこ〜いうシティランも実に面白い。今度は甘味だけでなく、横浜中華食や下町飯、駄菓子系なども、是非企画して欲しいと思う私だった。

 とりあえずここで解散なので、昼飯方面や都電で帰るみなさんと別れ、一人スケートで家へと向かった。このあとは道満へ行って、
川崎のダンナから共同購入のウィールを受け取らないといけないのだ。だが昼飯とシャワーと競馬投票を終えて道満に向かうと、途中の高速はいきなりの大雨になっていた。どうやら埼玉方面だけの集中豪雨のようだが、LRのみんなは大丈夫なんかな〜・・・などと思いつつ、必ず北駐車場までは顔を出すと約束したのでなんとかクルマを走らせる。
 到着したのは3時ちょっと前。北駐車場はまだ雨が弱かったが、すぐそばに真っ黒な雲が迫っていた。ダンナのレガシーもみあたらないし、『こりゃ無駄足だったな』と、頭を掻いていると。
 「お〜い!」
と、見知った声の主が近づいてきていた。
ハシモトさん(@さいたま)だ。
 「こりゃやっぱ駄目かねー?」
 「うーん、駄目でしょ」
 なんて顔を見合わせながら、ハシモトKIDSから貰ったポテロングをぽりぽり齧る。ハシモトKIDSから食べ物をめぐんでもらうのは、もはや習慣のようになってしまった。
 まあとりあえず偵察してきましょ・・・と、私は5TH ELEMENTをつっかけて東屋に向かった。だがどーにも路面が濡れていて、アグのマメウィールじゃ、もはやグリップしない状態になってしまっている。それでもカマキリ広場脇の坂をおりて東屋方向へ進むと、向こうからひょろ長の黒い人影が滑ってくる。
べるさんだった。どこからどう見ても撤収の途中である。
 「遅い遅い。もう誰もいないよ〜」
 「やっぱね〜」
 聞くとダンナは
ちえ蔵さんが熱だして具合がよろしくないんで、2時ぐらいで早々に撤収したらしい。なるほど2Day130km見送りの原因は、ウエットコンディションだけじゃなかったのね。
 それじゃあここにはもう用事はねえワと引き返すも、それより速くどしゃ降りの雨が追いかけてくる。どひゃ〜とクルマに駆け込むまぎわ、ハシモトさんが思い出したようにこちらに声をかけた。

 「そういえば子供生まれました〜」
 
そういえば〜じゃないでショ。そういうのは先言ってくださいヨ。
 などと思いつつも、何はともあれめでたいめでたい。ちなみに、4000g超の大きな男の赤ちゃんだそうです。

 ま、4年後にはウィール履かされてるかな。



Diary Sep.11 台風一過の彩湖を見物に行く


 日光ウェスタン村のワイルドウエスタンショーに出てくるシェリフは、ありゃ東北なまりがキツすぎやしないか?つうか、日本人が西部劇を演じるのはやっぱ無理がある。
日本人なら日光はやっぱり江戸村だろう!ベタでもやはりニャンまげと記念撮影が基本だろう!・・・などと、土日ブツブツ言いながら会社の旅行に出ていた私は、もちろんこの土日は殆どスケート靴を履いていない。
 このようなフラストレーションが溜まりがちな状態になると、ついつい購買に走ってしまうのが自分の悪い癖だ。
 けどわかっちゃあいても、このたぎる気持ちを静めるためには購買するしかないんだYO。わかってくれよ。つうわけで、台風も来ているのにシルバーフォックスでマイクロベアリングを普通のウィールに付けるためのスペーサーをずぶぬれになりつつ購買したり、ついついヤフオクに出ていた
SLED DOGS
雪上スケート)を、ぽちっとやっちゃったりということをしてしまった。これらについてはそのうち『購買中毒』の方で詳しくインプレッションするつもりなのでお楽しみに。

 さてさて本題にはならない程度の本題だが、台風がたっぷり雨を降らせまくって、荒川の上流では警戒水位を突破した!なんてえっさんのところのBBSに書き込みがあったので、さてどんなものかいな・・・と思った不良社員の私は、さっそく勤務時間中にも関わらず、彩湖へと車を走らせたのである。なんでも一昨年は彩湖道満グリーンパークがすっかり
水没し、広場のカマキリも水の底に沈んで2週間ほど滑れない状態が続いた・・・なんて事があったらしい。『スケーター殺すに刃物は要らぬ、雨の3日も降ればいい』とはよく言うが、ジャンキースケーターのみなさんもさぞや心配な気持ちになっている事だろう。きっと何人もの人が仕事も手につかない状態に陥っているに違いない。私一人の犠牲でみなさんの仕事効率があがるなら、喜んで仕事をサボり・・・つうのは冗談として、夕方の休みをちょっと利用して偵察に向かったのだ。

 時刻は3時半頃。ちょうど台風が通過し、雨がいっきに上がりだした時である。土手への階段につくと、沢山の弥次馬が土手の上まで登って、彩湖を覗き込んでいるのが見えた。すわ、えらいことになっているのか!?と、私もすかさず階段を駆け登る。そこで目にした光景は以下の通りだ。



確かに水かさはかなり上がっているけれど、あんまりたいしたことはなさそう。東屋の地面と彩湖の水面にはまだまだ開きがある。でも、周回路はご覧の通り水浸しで、長靴でも歩きたくないカンジ。それに、このあと上流に降った分の雨がバンバン流れ込んでくるはずだから、ひょっとしたらもっと水かさは上がるかもね。そこらへんは、前の時の状況を知らないのでなんとも言えまへん。まあでも、快適に周回できるようになるには何日かはかかりそうだ。
 弥次馬に連れられたどこかのイヌは、とても嬉しそうにしていた。子供もなんだか楽しそうにしている。困ってるのはスケーターだけだな。まあ絶対錆びないベアリングをどこかが安価に出してくれれば、一緒に楽しめちゃうんだけどねー・・・・って、仕事中だろ>俺


 それにつけても、今週末も仕事がキツそうだ。

 
スポーツの秋は遠いな・・・。



Diary Sep.2 サンドイッチはつらいよ


 朝のジョギングも、寝坊すると学生の通学時間にぶち当たることになる。世間体を気にすることにかけては人後に落ちないといわれる私としては、どんなに体力的にヘボまっている時であろうとモチベーション下がりまくりの時であろうと、
向こうから女子学生の集団が歩いてきた時にはスピード全開で駆け抜けるしかない。「あ〜あ、おぢさんがムリしてるよ」なんて目で見られたらお終いである。漢のプライドというのはそういうもので、くだらなかろうが、見えないところまで行ってから呼吸困難に陥り、ゼエゼエ肩で息をすることになろうと、そんなことは関係ないのである。でもさすがに通学時間はず〜っと学生の列が続くので、ず〜っと全開しっぱなしということになってしまう。息つく暇もない。漢とはいえ、老体には過酷に過ぎる。要は寝坊しなければ、どうってことないんだけどな。

 そんなわけでその日も仮面ライダーアギトはおろか、おじゃ魔女ドレミちゃんの時間までぐっすりと惰眠を貪ってしまった私は、やべーよ、また通学時間だよ!なんて起き抜けに焦ったりしたが、日曜日なんで通学の学生なんていないことに気がついてほっと胸を撫で下ろした。つうか、こんなに遅けりゃ平日でも通学の学生になんて会うわきゃあありまへんて。
 まったりとジョギングを済ますと、区民プールで1時間ほど泳いで、さらに2時間ぐらい昼寝をして、アイス・バーを3本ほど舐め尽くした後で、ようやく道満へ行こうと腰を上げた。最近涼しいからもっと早い出勤でもよいのだが、ひた向きさが足りないのは毎度のことだ。

 今日も今日とて家族連れである。長女の和都にスケートを履かせてカマキリ広場から東屋に向かうと、向こうの方で無数のパイロンが壮大に跳ね散らばっているのが見えた。チョッキーさんだ。遠距離からでも誰が滑っているのかはっきりわかるのは、後は桂馬さんとべるさんぐらいだな。桂馬さんは悲鳴でわかるし、なんか長くてクネクネしていればべるさんで間違いない。最近ダンサー熱が出てきたのはいい傾向だが、覚えたステップでどうしてもパイロンに入ってしまうというのは、どうしようもない性(さが)というものだろう。つうか、
パイロンを散らかしてしまうのがチョッキーさんの性なのかもしれない。
 今日の面子はべる&りんりんさん、ちえ蔵さん&ダンナ、桂馬さん&チョッキーさん、りょおさん&くまさん、ももおさん、ナカネ師匠、リハビリ中のえっさんあたりに加え、masaさんとはまちゃんのお二人がべ〜んと座っている。秋のLRに備えて道満でトレーニングというのが最近のトレンドらしく、特にはまちゃんはナカネ師匠にみっちりとトレーニングをつけていただいていた。昨日のninoっち&UNOさんといい、なんかこんな鍛えている人たちと一緒にLRなんかやっていて、自分は大丈夫なのだろうか・・・と、先行きが若干不安になる今日この頃である。

 そ〜いやももおさんのスラの上達ぶりも凄い。すでにすっかり追い抜かれているが、こんどはぐりぐり差を付けられまくっているカンジだ。みんなヒタムキなのね。私のひたむきさは一体どこへ行ってしまったのでしょう。ここ15年ぐらい見かけたこともありましぇん。

 さて最近の東屋は、だんだんと備品(?)が増えてきている。各人マイチェアーorレジャーシートは当然として、テントorターフも標準装備となりつつある。今日の女性陣はその中でダラダラ寝転がったり、
集団でヘンな運動をしたりしていた。ややもすればアヤシイ宗教にも見えるので、是非、積極的に気をつける方向で行っていただきたい。つうか、もうどうでもいいや。
 なんかやって来るスケーターの姿も、もはやスケーターというよりキャンパーに近い。これは道満独特なんだろうな〜。

 ムスメがさっさとスケート靴を放りだしてカマキリ広場の方に行ってしまったので、やれそれでは久々に周回でもすんべえと、
Mg Eliteに足を通した。例の横ケツ強打事件以来、実に半月ぶりの出番である。ひとりでゆっくりと回ろうとすると、先に周回に入ろうとしていたmasaさんと目があってしまった。
 「はまちゃん、待って待って、はむしんさんも周回にいくってさ」
 「あいや、わたしゃ今回は一人でゆっくりと・・・」
 「大丈夫大丈夫、
ゆっくり行くからへーき」
 それなら大丈夫だろうと、流されるままにmasaさん・はまちゃんの二人に混じって周回にでっぱつすることになってしまった。

 走り出してすぐに、これはかなりヤバイ状況なのでは?と直感した。よく考えてみれば、ただでさえ追いつけないmasa師匠に、最近ナカネ師匠のレクチャーみっちりのはまちゃんの間でサンドイッチじゃん。なんかイヤな予感がしない方がどうかしているというものだ。
 それでもカマキリ広場まではゆるゆると道中が続いた。だが、掲示板の坂あたりで、あれあれ?masaさんの姿が遠くなる。げげ、追いつかなくっちゃ!と、こちらも加速。いきなりペースが急上昇した。後ろではまちゃんも、「ゆっくり行くゆうたやんか!」と叫びながら、ペースアップの気配。いつの間にか、masaさん、私、はまちゃんという隊列が決定してしまった。やべ、ホントにサンドイッチだ。
 masaさんは例のごとく、踊るようなステップでペースを緩める気配ナシ。しかし私も漢であるので、とりあえず一生懸命裏のストレートを追いすがる。すると後ろからはまちゃんがスリップストリーム。「あ〜、ラクチンラクチン」なんて言っている。づあー、引き離さなくちゃ>なんで?>理由なんてないのである。漢だからだ!
 いつのまにやら殆ど女子学生の通学時間同様、引くに引けない状況になっている。夏の間すっかり周回等をサボって鈍りまくっていた足腰には辛いなんてものじゃない。そーいや午前中にはバリ泳ぎもしているのだ。ヤバいじゃん、俺ヘボヘボ弱まり×2なんじゃん。なにをトチ狂ってこんなお二人さまと滑り出してしまったのだろう?
 そんなヘボヘボ状態のまま、めちゃめちゃ息を切らしながら管理橋を突破!状況はまったく変わらず。masaさんがフンフン♪と前を行き、はまちゃんが「ラクチンラクチン♪」と後ろから追い立てる。『ヤバイ、精神的にもたん』と、この日何回目かのヤバイを感じていると、ふいに前方を走るmasaさんの腰が上がった。なんかしらんけど、後に聞いた話では、この日masaさんの腰は若干ヘボまり気味だったのだ。そんなことは知らない私は、チャンス到来とばかりに腰を折り、一気にダッシュをかけて、masaさんの前に出る。やった、サンドイッチ脱出だ!と、喜んだのは、でもつかの間だった。
 「ラクチンラクチン」「頑張れ〜、最後ダッシュ!」とか、後方からの声は相変わらずぴったりとくっついたままだ。しかも全然余裕じゃん。ヘボまってないじゃん。これじゃサンドイッチから鉄板焼きに昇格しただけじゃん。ジュウジュウ言ってるって。
 ひいひい言いながら滑っていると、でもようやく前方に東屋が見えてきた。やった、このまま走り込めば苦行は終わりだぜ・・・・感涙にむせんでいると、ひゅっと横を駆け抜ける黒くて低い影。げ、べるさんだ!
 おいおい、ここまで白熱の語りで来たのに、ゴール直前でそれは無いだろう。えっ、5輪なのに4輪に負けるわけにはいかないって?そういう問題じゃありません。人道上の問題です。
 つうわけで目一杯尻すぼみに終わってしまった今回の周回であったが、masaさんが時計を見てぽつりと
 「はい、今ので11分20秒」
と、のたまわった。
 あの〜、私今までそんな速く周回したことないんですけど・・・・。ヘボまっているんですよ、勘弁してくださいよ。
 でも一応記録更新なのでよしとするか。
 ヘロヘロしながら帰り支度をしていると、masaさんが最後ににっこり笑ってこんなことを聞いてきた。
 「で、はむしんさん130kmはどうするの?2dayと1day両方とも行くでしょ?」









 すいません、もちょっと考えさせてください(涙目)



Diary Sep.1 やっぱダイクマの靴ってば・・・


 9月がやってきて、世の中涼しくなってきた。午前中の水泳の疲れから3時まで爆睡した後に彩湖に行くと、案の定スケーターがわらわらと東屋の下に群れている。
 今日は久々に家族連れの私だったのだが、ウチの子供連中は坂下のカマキリジャングルジムで遊ぶのが最優先事項であり、スケートなどは二の次という、実に私のDNAを受け継いでいるとしか思えないひた向きさの無い連中なので、さっさとその場にほっぽりだしてきた。


 ざっと見の面子は、すーGさんファミリーに、べる&りんりんさん、ちえ蔵さん&ダンナ、桂馬さん&チョッキーさん、りょおさん&くまさん、四条さん、ハシモトファミリーにナカネ師匠と、概ねのレギュラーメンバー(午後組)が揃っている。加えてninoっちとUNOさんが、130kmに向けてのトレーニングのため、道満を訪れていた。 ninoっちはよっぽど光るのが好きらしく、ダイナモの負荷によりトレーニング効果を高めるためとか称して、8輪全部に光るウィールを放り込んで周回練習に勤しんでいた。だが
漢(おとこ)が負荷を高めると言ったら古タイヤかアグブーツだろう!
光るウィールでは負荷が目的やら目立つのが目的やらようわからん。つうか、多分後者だろうな。ウン。

 ちなみに私はダンサーとしての基礎練習として、負荷を高めるためにRoces Fifth Elementを履いていっていた。この靴は片足で1900g以上と、スーパーヘビー級の重さである。しかもベアリングも回らず、寝かせばフレームが地面に接触すると、三重苦もいいところだ。だがダンサーならアグブーツということで、泣き言を言ってはイケナイのである。まあジッサイ、重心が低いから振り回しても安定感が違う。あんまり回りすぎないウィールとベアリングも具合がいい。てなわけで、踊りたければみんなもアグブーツを買おう。でもサロモンがいいぞ。だって軽いもん。道満ダンスチームは現在メンバー募集中だ。

 募集中といえば、現在ちえ蔵さんは、自分を気づかって優しい言葉を掛けてくれる人を募集中だ。9月中旬の2day 130kmLRに参加を表明し、10月の1day 130kmも、まあ行くだろうと目されているちえ蔵さんは、実はまだ、まともにLR経験が無かったりするのだ(確か私の記憶する限りだと、幻の川上りG4ぐらいだな)。ああそれなのにそれなのに♪だ〜れも心配をしてくれない。「いきなり130kmなんて挑戦して大丈夫?」なんて心配してくれる人が誰もいない。そりゃあそうだろう。日焼けにも空手の痣にも負けず、いつも元気にぐりぐりぐりぐりぐりぐり道満を周回しまくるちえ蔵さんより体力的に勝っているなどと言い切れる人間は滅多といない。つうか、客観的にみてもどう判断しても平気そう・・・というのが衆目の一致するところなので、みんな口を揃えて「いいんじゃない?」とか「ぜんぜん大丈夫」としか言ってくれない。「おいおい、誰か心配してくれる人間はいないのかい!?」というのが今のちえ蔵さんの気持ち・・・というか、ジッサイにクチに出していますので、誰か心配してあげてください。よろしくお願いします。

 そ〜いえば今日は試乗が面白かったのである。とりあえず乗りたがってる人が多そうな
Salomon TR Mg Eliteを持って行ったところ。はじめに川崎のダンナが、次いでべるさんが試乗した。興味深いのが二人の感想がまるで違っていたところ。普段パワーストラップのついたK2 Cirrusに乗っているダンナはEliteの旋回性能とスラへの適性をべた褒めしたのが、普段パワーストラップの無いSalomon Friday Nightでスラしているべるさんは、かかとが不安定なことをしきりに気にして怖がっていた。逆ならわかるんだが、Friday NightとEliteの足のサポートの違いはモーションエナジャイザーの有無ぐらいのような気がするんだけどな〜?
 お次の試乗はダイクマの3,980円のシューズだ。便宜上
Daikuma398とでも呼ばさしていただこう。事の起こりは初めて東屋にやって来たがっちり男性とすらり女性の二人組(スマン。あれだけ喋ってて、名前も聞いてなければ自己紹介もしていませんでした)。暫く桂馬さんが熱心にスイズルなんかを教えていたのだが、どうにも上達が芳しくない。聞いたら靴は、ダイクマでサンキュッパで買ってきたモノだという。う〜ん、そりゃいかんよ。オヂちゃんのFifth Elementを履いてみなさい、重いけどな。なんて靴を履かしてあげることにしたのだが、当然その際脱がれたDaikuma398が気にかかる。
なっ・・・・なんか履いてみてぇ!一言断ってがぽっと足を通すと、これがやはり凄いものだった。とりあえずは滑り出そうとした直後、靴だけが地面にへばりついて、身体が前につんのめった。スイズルすらできん。つうか、とにかく痛ェ!回らん!スゲエ!どうやらベアリングなんか入っていないようだし、カフのところがとんがってて、足首に突き刺さって痛いのなんの。いやコレ、ひで爺とかうほうほさんとか、そこらへんのクラスの人を持ってきてもまともにゃあ滑れませんぜ、マヂで。こんなものを子供に与えたら、スケートが面白いなんて思ってくれるわけないわな。
 てなわけで、
ディスカウント店スケートはイケマセン。なんかもう異次元のヘボヘボさです。逆にそのヘボヘボさがみんなにウケてしまい、りょおさんを皮切りに、くまさん、ninoさん、UNOさんと、大試乗大会が始まってしまった。もうここまで凄いとネタっつうか、みんな悲鳴あげまくりでエンジョイですわ。見ると私のFifth ElementとりょおさんのSalomon Speed Starを借りたお二人は、すいすい達者にそこら辺を滑っている。向こうは向こうで目からウロコだったようで、「いや、ちゃんとしたの買います。明日買います」なんて言っていた。そりゃそうだろう。それにしても、ぜひこのDaikuma398で、四条さんに周回チャレンジをやってもらいたいものだ。これで15分・・・・いや、20分切れる人がいたら尊敬しちゃうな。多分自前の脚で走るよりぜんぜん遅いもん。とりあえず一番速そうな人ってことで・・・ダメ?



 そんなこんなで、時間短かったけどネタ的には充実した一日だったなあ。なんか