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Column 2001 Jul.4 インラインスケートと犬に関する考察/News Release 2003 Jul.2 新単位チョッキー


Column 2001 Jul.4 インラインスケートと犬に関する考察



 インラインスケートで街中を滑っていると、やけに頻繁に犬に吠えられる。

 道満でも滑走中犬に飛びつかれてびっくりした経験は、誰でも一度や二度は持っているだろう。

 特に自転車が来ても吠えつくわけではないから、スケーターに対してとる独特の行動なんだな。

 というか、犬にとってはスケートというものが
なんだかよくわからないヘンナモノであるということなのだろう。要するに認知度が低いのだ。犬は自転車に関しては完全に認知をしている。あーいうものに乗ると人間は早く走ることが出来るのだと知っているから、それが近寄ってきても驚かない。ところが何にも乗っていないのにシャーシャーと派手な音を鳴らしてやって来るスケーターは、犬にとっては理解の範疇を越えたシロモノなのかもしれない。

 そうそう街で見かけるもんじゃないしね。ひょっとしたら別の生き物だと思っているフシもある。


 とにかく、犬にとってスケーターは、見慣れないヘンナモノなのである。
 それなら見慣れてしまえば、彼らも私たちスケーターに馴染んでくれるのだろーか?自転車人口とスケーター人口は比較するまでもないほど違うんで、世の中すべての犬達にスケーターを見慣れていただくのは不可能だ。だが、相手を特定すれば不可能じゃないかもしれない。というわけで、実験してみることにした。


 おあつらえ向きなことに、斜向かいのうちが最近犬を飼い始めた。こいつが、やはり目の前をスケートで通り過ぎるとよく吠えるのである。鎖で繋がれてるから危険は無いし、実験体としてちょうどいい。さっそく、毎日その前を、スケートを履いてふらふらしてみることにする。


第1日目


ワンワンワンワン!


 やはりうるさい。

 試しに1・2分その場に留まってみたが、ず〜っと吠え続けている。根気強いというか、弱い犬ほどよく吠えるというか・・・ちなみに犬種は中型で、毛深めのタイプで、明らかに雑種だ。


第2日目


 ただ門扉の前をぐるぐる回っていてもしょうがないので、オープンやらヒールトゥなどの技をはさみこんでみる。さすがにびっくりしたらしく、昨日より吠え声がうるさい。近所迷惑にもほどがあるので、やはり2分ほどで退散。


第3日目


 どうせ夕方は人通りの少ない道なので、パイロンを数個持ち込んでスラローム練習を試みた。

ワンギャンワンワンワン!!

これがまた吠える吠える。特にオープン系の技の時には鎖を引っ張るほどだ。どうやらこの犬はオープン系がいたくお気に召さないらしい。

 それでも3分を越えると、さすがに吠えるトーンも弱くなってくることが判明。なーんだ、無限のスタミナをもっているのかと思いきや、わずか3分しか踏ん張りが効かないんでやんの。10分も過ぎると完全沈黙だ。でも晩ご飯が近いので、20分ほどで実験終了。


第4〜6日目


 要領を掴んでしまえばこっちのものである。最初の数分さえいなしてしまえば、相手は完全に沈黙する。というか、日を追って吠えついてくる時間は短くなってきた。6日目に至っては申し訳程度に3・4回吠えただけだ。時は来た!


第7日目


 6日間かけて慣らしていった成果を確かめるときが来た。

 今日はパイロンは必要ない。ゆっくりと犬に近づいていくと、犬は吠える様子を見せなかった。成功である。信念と根気をもってすれば、スケーターだって犬に認知してもらうことは可能なのである。もう近寄って頭を撫でたって平気だ。


 「おーよしよし、ようやくオレの事覚えてくれたか」

 ガブッ(痛)



















 おいおい・・・


 それは無いだろうセニョリータ(つうか、雄だか雌だかしらないんだけどな)。

 こんなこともあろうかと、使い古しのホッケーグローブをしてきてよかったよ。


 ぐるるるるっ


 だからねー、そんなに鼻の所にシワを寄せまくって人の手を噛むことはないだろうよ、キミ。

 ボク達の1週間は一体何だったんだね?つうか、噛み直してんじゃねえよ、このイヌ

 グローブ越しだからたいして痛くはないとはいえ、ジッサイ怖くて脂汗がタラタラだぜ。まあどうせお前さんの根気は10分どまりだってのはわかってんだけどな。

 というわけで、実験終了。グローブの中ワタがちょっとはみ出た。


 結論

 わからない奴にはどんな努力を払おうと、わかってはもらえない。ていうか、飛びかかってくる犬はいつまでたっても敵。

 無駄な努力は払わないのが吉です。いま外気温も暑いですし、正面に吠えそうな犬を見つけたら、素直に迂回するか充分な間隔をとって通過しましょう。

 特にスピード練習中の方々のように一列になってすすんでいる場合、充分な注意が必要です。一人目の人は難なく通り抜けられたとしても、それに飛びつこうと突っ込んでくるため、2番手の人と接触する危険度が極めて大です。


 とにかく間隔をとっとけ。私にはそれしか申し上げられません。




 それにしても、いい歳こいて近所の犬に手を噛ませて遊んでちゃイカンよな



 世間体もあるしな。





News Release 2003 Jul.2 新単位チョッキー


日本政財新聞 7月2日 朝刊  (アテネ発 三浦 孝文)

ギリシャのアテネにおいて6月30日から7月2日まで 、行われた、世界知覚認識学会(ミシェル・ナカネー会長)で、 西浦和大学医学部の古林教授が提唱した、辛さを表す 「チョッキー(chocky)」 と言う単位を、世界で共通の単位とする事が、満場一致で承認された。

本来、辛さは、個人差が大きく、同辛さでも肉体や精神のコンディションによっても感じ方が異なるため、客観的に数値で表すことは、不可能であると思われていた。 しかし、古林教授は、「頬の上部の筋肉は、人体の中で一番個人差が小さい。」事に注目し研究を進めた結果、ひとつのことをするのに1回辛そうな顔をしてしまった辛さを1チョッキーと定義出来る ことを発見し、今学会で単位として承認された。

古林教授によると、例えば湖の周囲をスケートで一周する時に8回辛そうな顔をしてしまった場合、『今の周回8チョッキーっスよー』というように主張することにより、万人の個人差に合わせた明確な辛さの表現を行うことが出来るとしている。また、顔だけでなく全身で辛さを表現してしまった場合の単位としてキロチョッキー(Kchocky)、辛さのあまり意識を失ってしまった場合の単位メガチョッキー(Mchocky)も追加承認された。なお、古林教授は用例の語尾にある『っスよー』という言葉も単位とセットとして使用すべきだと主張しているが、これに関しては会員から賛否両論が飛びだし、物議をかもしだしている。

なお、逆にたいしたことはないと表現したい場合には『いや、こんなの1ピコチョッキーっスよー』などのように使用する、ピコチョッキー、ナノチョッキーといった単位も同時に提唱された。