ようこそ!インラインスケートをはじめたいんですね?
まずはこのスポーツを始めようというところまでたどり着いたアナタ!非常にラッキーです。
スケートはとっても楽しいですよ!
んでも、せっかく自分のスケートを買ったのに、
すぐに滑らなくなってタンスの肥やしにしてしまう人も少なからずいますよね。
なぜでしょう?
そうならないためにはどこに注意すればいいか、それを今から教えます!


1.Toyスケートに気をつけろ!
 スケートシューズはもう買っちゃいましたか?最初にどんなシューズを買うかは、これからのスケートライフに大きな影響を及ぼします。まだだったら、ここを読んで慎重に選んでください。
 まず
一番やっちゃいけないのは、Toyスケートを買ってしまうことです。Toyスケートというのは、よくディスカウントショップやおもちゃ屋さんで、ヘルメット防具込みで3000〜5000円ぐらいで売っているアレです。インラインスケートは確かに楽しい遊びですが、れっきとしたスポーツです。スポーツにはそれなりに適切な用具を使わないと、危険だし楽しくもありません。安いからって紙のグローブやバットで野球する人はいないでしょ。Toyスケートと普通のスケートはそれぐらいの違いがあります。安いからというだけで手を出すと、結局使わなくなるから損をすることになりますよ。
 実際Toyスケートというのは材質も華奢なものが使われているし、インナー安価なものを使っているので履き心地が極端に悪いです。粗悪なものではインナーのクッションが無いものさえあります。ちゃんとしたシューズでは、足首の関節がちゃんと動くように作られていますが、Toyスケートでは固定されているか、動いても自由度の少ないもの、人間工学に則していないものが大部分です。もっとも違うのがウィール(車輪)とベアリング(車軸の回転部分)で、ゴム素材ではないプラスチックのウィールが使われていたり、精度や耐久性の低いベアリングを使用していればまだいい方で、ベアリングを使用しないで軸に車輪を通しただけのものなどもあります。履けば足は痛いし、蹴ってもちっとも前に進まない、まさに詐欺のような商品が横行しているんですが、まあ価格からすればしょうがないかな・・・という部分もあります。でも足が痛くて滑りもしないスケートが、楽しいわけがありませんよね。なんだツマラナイ・・・と、数日後にはお蔵入りになってしまうのが大部分じゃないかと思います。
 特に子供にはなるべくこんなものを与えないでください。子供は足が痛くても、こんなものかと何も言わず無理をして履いていたりします。それにせっかく親に貰ったものにケチをつけるなんて、彼等にしたって決して気持ちのいいものじゃないんです。ちょっとだけ無理してでも、ちゃんとしたものを与えましょう。新製品は高いですが、型落ちならさほど差の無い価格で購入できることもあります。

 ただ、おもちゃ屋さんで売っているものの中にも、最近はちゃんと開発されたスケートも出てきました。バンダイのパレットラインがそれです。私はまだ実物を見ていませんが、スケーター達からはなかなかの評価を与えられているみたいです。選択肢に加えてみるのもいいでしょう。
 
基本的にはスポーツ店で購入してください。店員さんがちゃんと相談にのってくれるところじゃないとダメですよ。あなたが街や公園で見かけたかっこいいスケーターは、こういうお店に並んでいるスケートを使っているんです。主なブランドは、ローラーブレード、サロモン、K2、ロチェス、フィラ、ウルトラホィール、ヒプノ、テクニカ、ナイキ、ローラーダービー、バウアーといったところかな。他にもいくつかありますが、ここらへんを選んでおけば、とりあえずは大丈夫。

2.最初は履き心地を重視!
 お店に行くと、かっこいい靴がいっぱい並んでいます。最近はソフトブーツが主流で、ここらへんでもToyスケートなんかと完全に一線を画しています。さあどんなのを買いますか?デザインのかっこいいヤツ?高性能なタイプ?とりあえず一番安いの?いえいえ、なにより重視しなくてはいけないのは、履き心地です。ビギナーがインラインの楽しさを知るためには、とにかくいっぱい履いて、スケーティングの快感を体験することに尽きます。すぐに足が痛くなるようなブーツでは、せっかくの快感も台無しになっちゃいますよね。なにより、正しいスケート姿勢がとれません。そんなわけで、お店に行ったらかたっぱしからシューズに足を通してみてください。一番自分の足型にぴったりくるのがあれば、それがインラインを始めるあなたのベストシューズです。ただし、ウィールが妙に小さいの(これはスタント用です)や5つあるの(これはスピード用)は、明確にそのジャンルがやりたいんだって意志があるんじゃなければ、とりあえず手を出さない方が賢明です。
 本当はカッチョイイのが欲しいところなんですけどね〜。ビギナーは転倒しまくるので、すぐにシューズは傷だらけになります。お店の人に「ベアリングは数字が高い方が性能がいいんだ」とも説明されますが、初心者にはまだあまり関係ありません。また、あとから付け替えることも出来ます。
予算があっても後に回すか、プロテクターやウエアにお金をかけた方が結局お得です。上手になってから、高性能でカッコいいシューズを買いましょうね。最初は足にピッタリあう、安価なシューズで充分です。

初心者に必要なスペックの一覧表
ウィールの数 4つのヤツが無難
ベアリングのグレード ABEC1以上あれば充分
ウィールのサイズ 76mm〜80mm 女性や子供は72mmでもOK!
フレーム 樹脂のヤツの方が安いです 金属製でも安けりゃOK!
ブレーキ 付いてないのもあるので要注意 ビギナーには必要です
ブーツのタイプ ハードブーツ(樹脂製)でもソフトブーツ(布製)でも問題ありません 

3.公園に行こう!
 さあ、道具を揃えたら、どんどん滑ってみましょう。といっても、いきなりおもての道路に出るのは感心しません。少なくともストッピングを一通り覚えるまでは、公道デビューは我慢してください。ろくすっぽ止まれないのに公道に出るのはとても危険です。まずは公園の広場など、自動車のこない、他人にあまり迷惑にならない場所で練習しましょう。公園によってはインラインスケート等を禁止している所もあるので、気をつけてください。
 それから
プロテクター類は面倒臭がらずに必ず装着するようにしてください。特に手首とヒザは、初心者がもっとも痛めてしまいがちなところです。大きな怪我をしてしまってはすべてが台無しです。まあ小さな怪我は多少は覚悟しといてくださいね。なんたってスポーツですから。バンソウコウなんかはきちんと用意しておいた方がいいですよ。とにかく最初は無理や背伸びは避けた方が利口です。慎重すぎるぐらいで行きましょう。
 インターネットで探してみれば、近くのスケーターがよく集まる公園を見つけることが出来るはずです。多少遠くても、是非とも出掛けてみてください。スケートは一人でこっそり練習していても決して楽しいものではないですし、上達もはやくなりません。そもそもスケートに限らず、スポーツは一人で黙々とやっていても長続きなんてしないもんです。怖がらずに、そこらへんで滑ってるスケーターに気軽に声をかけてみてください。概ねのスケーターはハスキー犬かレトリバーのようにひとなつこいですし、頼まなくても秘密のテクを教えてくれるかもしれません。黙っていたら損ソン!
仲間をつくることこそが、おニューのブーツをタンスの肥やしにしないための最大の秘訣なんです。

さあ、頑張りましょう!
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